DroidKaigi 2018 スポンサー担当と撮影担当の舞台裏と心境

2018/02/08-09 に開催された DroidKaigi 2018 に、スタッフとして参加していた。

役割は、スポンサー担当と撮影担当。その舞台裏を記していこうと思う。

droidkaigi.jp

スポンサー担当

時はさかのぼり 2017/05 。

DroidKaigi 2018 の第 1 回目 MTG が開催される。前回 DroidKaigi 2017 開催日から 2 ヶ月後のことだった。

前回と同様、今回の会場はベルサール新宿グランド・ 5F コンファレンスセンターを貸し切って開催することになった。

そして前回と違うのは、 1F にあるホールの利用も計画に入っていること。ここでパーティやらオープニングを催す予定だ。

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1F ホールの利用に加えて、予定参加人数も前回より更に増した 1000 人として計画を進めることになり、それ即ち、全体予算も比例して増すことを表している。

DroidKaigi の準備に必要なお金の収入源は、一般参加者に購入していただくチケットの代金と、企業からいただく協賛金、この2つ。

様々な企業からの協賛を募るためにはまず、協賛金総額とスポンサープランの内容を練るところから始める必要がある。

画して、代表の mhidaka 氏 を中心に、今回登壇もしていた kmats 氏 と僕の 3 人が走り始めるのだった。

企業訪問

スポンサープランが fix した後、公式サイトや twitter 公式アカウントで、スポンサー募集の開始を告知する。 2017/07 のことだった。

その日から、企業からのお問い合わせに対応していくことになる。

どのようにスポンサープランが fix していったのか?については、内部情報のため明かすことはできない。

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基本的にスタッフは、ボランティアとして活動している。

スタッフの多くはソフトウェアエンジニアであり、普段はプログラムのコードを書いてお賃金を貰っている生き物だ。僕も例に漏れない。

営業や広報の業務などと違い、頻繁にメールの文章を書くことも外回りをすることもない。痔に気をつけつつイスに座りながらコードと対峙する時間が、圧倒的に多い。

それとは正反対に、企業からのお問い合わせにはメールでやりとりし、初めて DroidKaigi に協賛していただく企業にはなるべく、ご挨拶に伺った。表はソフトウェアエンジニアの顔、裏は営業の顔、どこぞの特命係長かと思わす形振りと化した。

それらは、募集を開始した 2017/07 から 2018/01 頃まで継続的に続いた。

進捗管理

複数用意していたスポンサープランは順調に埋まっていき、DroidKaigi 2018 のスポンサー企業は最終的に 40 社ほどになった。

裏を返せば、長いライフサイクルの中で、非同期でメッセージングが行われる 40 もの singleton object を管理していたということになる。

いかように管理していたか?それは、まごころを込めた進捗管理表( Google スプレッドシート)によるものだった。

管理たいへんだよね問題は、前回・前々回から上がってはいたけど、最善最適な解決方法は未だ見つかってはいない。正直、無いと思っている。

少しでも楽にできないかと kintone のような業務アプリを触ってみたが、オーバーキル感が否めなかったのと、 Google スプレッドシートはスタッフ全員がある程度は使い慣れてることもあり、本格的に運用はしなかった。が、この選択は間違っていなかったと思う。新しいものを導入するには何かとリスクが付き物だし。

続ける理由

僕は、 DroidKaigi 2016, 2017, 2018 の 3 回、スタッフとして参加している。全てスポンサー担当。2016 のときに hotchemi 氏 からお誘いを受け、空いてる担当に成り行きで割り振られたのがきっかけだった。

僕個人として在り続けたいエンジニア像が恥ずかしながらあり、エンジニアのためのカンファレンスのスタッフ、という "縁の下の力持ち" 的な存在は、それと近しいものを感じている。

道中、スタッフを続けることの厳しさを感じることもあったが、当日を迎えると、やっててよかったと噛みしめることが多い。企業ブースで一般参加者と企業関係者が会話しているシーンを見ると、保証はできないけど何かのキッカケにでもなったら嬉しい、とか感じていた。

その感じた気持ちは、 DroidKaigi の開催趣旨からの影響もある。

DroidKaigi はエンジニアが主役の Android カンファレンスです。

Android 技術情報の共有とコミュニケーションを目的に 2018年2月8日(木)、9日(金) の 2 日間開催します。

セッションを聴講する、オフィスアワーで登壇者と直接会話をする、懇親会で今まで話したことがなかった人と会話して仲良くなる、どれもこれも、開催趣旨の現れとなったシーンだ。

参加者全員が少しでも何かを得られていれば、やっててよかったと自分もまた噛み締められる。無理しない範囲で今後も、エンジニアのためのカンファレンスのスタッフは続けていきたいと、スタッフ打ち上げの帰りに再確認した次第だった。

そして、開催趣旨の現れとなったシーンは写真におさめたくなる傾向が誰にでもある。僕も例に漏れず、スポンサー担当の傍ら、撮影担当としてカメラを片手に会場を回っていた。

ここで、撮影担当の舞台裏に話を移そう。

撮影担当

スポンサー担当の項目が少し硬い文章だったので、ここからはゆるい感じで書きなぐろうと思う。

DroidKaigi の撮影担当は、セッション動画の撮影担当と、カメラパシャパシャする担当の2つに分かれる。僕はカメラパシャパシャする担当。

舞台裏と言ってもそんなに難しいことはしてなかった。

  1. 撮影したい人を募る
  2. 撮っておきたいものリストを作る
  3. シフトを組む
  4. 当日がんばって撮影する

撮影したい人を募る

スタッフも楽しくやるぞってノリなので、撮りたい人が撮ろう!という感じ。

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撮っておきたいものリストを作る

2016, 2017 で「あれも撮っておきたかった」などなど KPT して反省点は見えていたので、今回 2018 では、あらかじめ「これは最低限撮っておきたいよね」リストをまず作成した。

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シフトを組む

各々がよしなに撮影すると、撮っておきたいものリストから漏れたものが出てくると思ったので、タイムテーブルに合わせて担当を振り分けた。

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当日がんばって撮影する

振り返り

  • 撮っておきたいものリストを作ったのは良かった。先に QA テストケースを書いて仕様漏れないかチェックする感じ。前回までの KPT が生きた気がする。
  • シフトは組んだものの、当日はわりと自由に撮っていた気がした。が、強いレンズ所持者が ATI を発揮してくれたりして有り難かった。
    • シフト組むぐらいまでしなくとも、認識合わせするぐらいでも十分だったと思う。
  • 全員のカメラの日付設定をちゃんと合わせよう、と事前に声掛けできてたのが最高だった。
    • これは、撮影写真を一般公開するために Google Photo アルバムでまとめるとき、EXIF の撮影日時ソートでいい感じの時系列で並べられるようにするため。
    • 2017 はこれがうまくできてなくて少し手間取った
  • オフィスアワーの風景をもう少しうまく撮りたかった
    • 登壇者と参加者の会話シーンを撮るのが難しかった。お互い対面で話しているので、 2 人の顔をいい感じにフレーム内におさめるのが難しい。どちらかが後ろを向いているか、 2 人とも横顔になってるか、の2パターンの構図がほとんど。

次は、もっと強いレンズで挑みたい。